併合障害とは

併合とは、障害の系列を異にする身体障害が2以上ある場合に、重い方の身体障害の等級によるか、又はその重い方の等級を1級ないし、3級を繰り上げて当該複数の障害の等級とすることをいいます。
併合して等級が繰り上げられた結果、障害の序列を乱すこととなる場合は、障害の序列にしたがって等級を定めることとになります。この障害の序列とは、障害等級表は労働能力の喪失の程度に応じて身体障害を1級から14級までの14段階に区分しており、この場合の同一系列の障害相互間における等級の上位、下位の関係をいいます。

自賠法施行令による等級の繰上げ=併合

併合障害による等級の繰上げ

関節の機能障害と神経症状の組合せ
機能障害と神経症状

体幹骨の変形・運動障害と神経症状の組合せ
変形・運動障害と神経症状


上肢や下肢の関節を骨折又は脱臼した事が原因で、人工関節が置換された又は関節可動域に制限を残したものとして後遺障害が認定された場合に、骨折・脱臼によって神経症状が出現しその障害が頑固な神経症状として12級13号として認定された場合には、関節機能障害の等級が1つ繰上る事になります。
この場合の頑固な神経症状とは、医学的に証明できるものであり、経過診断書には「○○骨折」との傷病名から、骨の癒合や抜釘術後に「○○神経障害」や「○○麻痺」との傷病名が付され、その傷病に対してペインクリニック等の専門的な治療が施行されるも、症状が残存した場合に認められるものになります。

併合が想定される傷病名

医学上の傷病名は、「解剖学的部位名」+「外傷態様」で表します。「左肩甲骨骨折」や「右肩関節脱臼」が外傷性傷病名になります。 これに対して、「症」・「病」・「症候群」・「障害」という傷病名は、外傷性の傷病によって至った病態を示す傷病名になります。
 ・肩関節骨折と橈骨神経麻痺
 ・肘関節骨折と尺骨・正中神経麻痺
 ・手関節骨折と神経損傷
 ・膝関節(大腿骨顆上・顆部骨折、脛骨高原骨折)と腓骨神経麻痺

併合による等級繰上りの損害賠償上の効果

後遺障害分は将来に対する補償です。

後遺障害の等級認定は、症状固定日以降の将来に対する補償を算定する為の基準でもあります。この将来に対する補償としての後遺障害分の倍賞額は、慰謝料と逸失利益の合算になります。
12級6号と併合11級における差は、慰謝料が290万円(12級)と420万円(11級)の差となり、逸失利益は基礎収入×労働能力喪失率×ライプニッツ係数の算定式になりますので、仮に事故前年の年収を500万円として、労働能力喪失期間を10年とした場合では、12級は500万円×14%×7.7217(ライプニッツ係数)=540万5190円に対し、11級では500万円×27%×7.7217(ライプニッツ係数)=1042万4295円となり、慰謝料と併せて著しい差になります。
したがって、被害者として後遺障害認定を取得する目的は、正当な損害賠償を得る為になります。
また、被害者として求償し得る損害賠償の算定基準は裁判(弁護士)基準になります。出る所へ出られるか弁護士に委任されることで、この基準にて賠償額を算定し請求することになります。

後遺障害の対象となる傷病について

傷病名や病態、部位によって個別の対応が必要です。

まず、関節の障害は、関節可動域の制限の原因が器質的変化と機能的変化では、後遺障害の立証が異なり、神経症状(痛みの有無)によってもその立証方法が異なります。
被害者請求にて適正な後遺障害の認定を得る為には、症状固定時に主治医が記載する後遺障害診断書の所見によって決まります。
したがって、事故受傷より3か月を過ぎても症状が改善せず障害が残っている場合には、症状固定に向けて準備を進める時期になります。
その上で、事故より半年が経過した時点で、主治医にご協力を頂いて、後遺障害診断書に障害を他覚的所見によって医学的に証明できるものにする必要があります。

関連するページ

下記のページをご用意していますので、ご参照ください。

関節障害について ・関節の機能障害
肩関節の後遺障害について ・肩関節の障害
肘関節の後遺障害について ・肘関節の障害
手・手指の後遺障害について ・手・手指関節の障害
骨盤・股関節の後遺障害について ・骨盤・股関節の障害
膝関節の後遺障害について ・膝関節の障害
足・足指の後遺障害について ・足・足指関節の障害
神経障害としての認定基準について ・頑固な神経症状12級

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