後遺障害認定の基本事項

障害等級認定にあたっての基本的事項は「障害補償は、障害による労働能力のそう失に対する損失てん保を目的とするのである。したがって、負傷又は疾病がなおったときに残存する当該傷病と相当因果性を有し、かつ、将来においても回復が困難と見込まれる精神的又は身体的なき損状態であって、その存在が医学的に認められ、労働能力のそう失を伴うものを障害補償の対象とする」と規定されています。

障害の系列と序列

部位と労働能力の喪失によって区分されています。

障害等級表の仕組みについては、「障害補償の対象とすべき身体障害の程度を定めている障害等級表は、次のごとき考え方に基づいて定められている。即ち障害等級表は、身体をまず解剖学的観点から部位に分け、次ぎにそれぞれの部位における身体障害を機能面に重点を置いた生理学的観点から、たとえば、眼における視力障害、運動障害、調整機能障害及び視野障害のように一種又は数種の障害群に分け(これを便宜上「障害の系列」と呼ぶ。)、さらに、各障害はその労働能力のそう失の程度に応じて一定の序列のもとに配列されいる(これを便宜上「障害の序列」と呼ぶ。)。
障害等級の認定の適正を期するためには、障害の系列及び障害の序列について認識を深めることにより、障害等級表の仕組みを理解することが重要である」と規定されています。
事故や災害受傷により、後遺症が残った場合に、その後遺症が後遺障害に該当する程度であるどうかが等級表に明示されています。

「後遺障害:障害系列表」

障害等級表

35の系列区分

部位 身体障害はまず解剖学的な観点から次ぎの部位ごとに区分されている。」2障害の系列にて、「上記のとおり部位ごとに区分された身体障害は、さらに生理的な観点から、次表のとおり35種の系列に細分され、同一欄の身体障害を生じた場合は、これを同一の系列として扱うこととなる」と規定されています。

障害等級の系列別構成比

後遺障害の等級別の構成比になります。 後遺障害等級別構成比

障害等級認定にあたっての原則と準則

1 併合の場合、2 準用の場合、3 加重の場合と準則についてとそれぞれが規定されています。

併合
「併合」とは、系列を異にする身体障害が2以上在る場合に、重い方の身体障害の等級によるか、又はその重い方の等級を1級ないし、3級を繰り上げて当該複数の障害の等級とすることをいう。(2)併合して等級が繰り上げられた結果、障害の序列を乱すこととなる場合は、障害の序列にしたがって等級を定めることとなる。ロ 1の障害が観察の方法によっては、障害等級表上の2以上の等級に該当すると考えられる場合があるが、これは、その1の身体障害を複数の観点(複数の系列)で評価しているにすぎないものであるから、この場合にはいずれかの上位等級をもって、当該等級を評価する。」と規定されています。
準用
準用の場合(1)障害等級表に掲げるもの以外の身体障害については、その障害の程度に応じ,障害等級表に掲げる身体障害に準じて、その等級を定めることとなるが、この「障害等級表に掲げるもの以外の身体障害」とは、次ぎの2つの場合をいう。」
加重
既に身体障害のあった者が業務災害(又は通勤災害)によって同一の部位について障害の程度を加重した場合は、加重した限度で障害補償を行う。」、「(ロ)「加重」とは、業務災害によって新たな障害が加わった結果、障害等級表上、現存する障害が既存の障害より重たくなった場合をいう。したがって、自然的経過又は障害の原因となった疾病の再発など、新たな業務災害以外の事由により障害の程度を重くしたとしても、ここにいう「加重」には該当しない。また、同一部位に新たな障害が加わったとしても、その結果、障害等級表得、既存の障害よりも現存する障害が重くならなければ「加重」には該当しない。」、「(ハ)ここにいう「同一の部位」とは、前記第3節の2の「同一系列」の範囲内をいう。」と規定されています。

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