むちうち(むち打ち)損傷の症状

外傷による頸椎捻挫後の症状の俗称

後遺障害の対象となる傷病名現在の医学上の診断名

現在の医学上の診断名では、「頸椎捻挫」・「外傷性頸部症候群」・「頚部挫傷」・「外傷性頭頸部症候群」等になり、これらの傷病の病態による俗称が「むちうち(むち打ち)損傷」になります。
この損傷について、その発生機序は、筋肉、筋膜の損傷と考えられており、「頚部が振られたことによって生じた頭頸部の衝撃によって、レントゲン上は外傷性の異状を伴わない症状」を示すとされています。
後遺障害としては、「局部に神経症状を残すもの」第14級9号に認定されるか否かになります。

なお、施術を併用された場合には、その施術を医師が指示し平行して受診・通所していた形態(平行受診)である場合が、後遺障害認定の条件になります。

むち打ち症状(外傷性頚部症候群)の病態

ケベック分類の診断方

医学の臨床においては、ケベックによる臨床分類により診断が進められる場合があります。下記の図にある、Grede Ⅰ及びⅡが、いわるゆ外傷性頚部症候群・むち打ちに該当するものになります。 外傷性頚部症候群のケベック分類

この臨床分類GradeⅠとは、「頚部の痛み、こわばり、圧痛のみが主訴:客観的徴候がない」ものとされ、GradeⅡは「頚部の主訴と筋・骨格徴候(可動域制限を含む)」ものとされています。つまり、レントゲンやMRI検査によっても外傷性の異常所見は無く、神経学的所見によっても異状が無い場合が該当しますので、後遺障害として医学的に証明できる症状では無い事になります。

自賠責損害調査事務所が使用する、神経学的所見の照会表

・神経学的所見の推移:・神経学的検査表

この表では、むち打ち症状の多くの方が神経学的には異状無しとされ、後遺障害非該当との判断になります。
したがって、障害の評価においては「神経学的所見」が重要視され、ケベック分類ではGradeⅢが「局部に神経症状を残すもの」の対象としているのが実情です。

むちうち(むち打ち)の症状

急性期(事故受傷から凡そ3ヶ月間)から慢性期

事故受傷から3か月間の急性期

頚椎捻挫によって生じる症状は多彩なのが特徴です。頚部痛や頚部の不快感は代表的な症状ですが、肩部の違和感や、手や指のシビレ、更には頭痛・めまい・吐き気・耳鳴りなどの症状を生じる場合があります事故受傷後に、医師によって問診・視診・触診・運動診が施行されて、レントゲンによって骨傷が無い事が確認され、その上で神経学的な診察を経て、確定診断に至ります。

事故受傷から3か月以降の慢性期

初診に生じた症状のうち、治療の効果によって改善する症状もありますが、3か月を過ぎてなおも残存する症状がある場合には、その症状については、後遺障害として認定される見込みがあります。したがって、慢性期にはそれまで治療とは違った治療が施行されるケースがあります。残存する症状の特徴を主治医に理解して頂く事が重要になります。

後遺障害として

「局部に神経症状を残すもの」第14級9号として

後遺障害の対象となりうる分類

むち打ちの症状は医学的には画像も神経学的な所見においても異状が無いと主治医が認め、その傷病名の確定診断を行っています。
したがって、自賠責の後遺障害認定基準「医学的に証明できる」ものには該当せず、「症状が残遺している事が、医学的に説明できる」ものとして、「局部に神経症状を残すもの」か否かの評価となります。
この見込みがあるのは、上述したGradeⅢですが、GradeⅡ(頚部の主訴と筋・骨格徴候(可動域制限を含む))でも稀に、後遺障害に認定されるケースがあります。」
つまり、頸椎捻挫のいわるゆむち打ち症状の場合には、目立った他覚的所見が認められないが、神経系統の障害が医学的に「推定される」又は「説明できる」もので、外傷性の画像所見は得られず、他覚的に神経系統の障害が証明されない場合においても、治療状況、症状推移なども勘案すれば、将来においても回復が困難と見込まれる障害と捉えられるものに該当するものとして、後遺障害第14級9号の「局部に神経症状を残すもの」に該当する場合があります。

前提条件

後遺障害として認定される為には、事故受傷より半年間以上の通院履歴と、その間に4週間以上の通院中断が無いことが前提条件となりますので、少なくても2週間に1日以上は通院を継続して下さい。

必要条件

半年以上の通院後、主治医の判断で症状固定となり、その後に後遺障害診断書の発行を主治医にご協力をして頂く事が必要条件となりますので、主治医との良好な関係を継続して頂く事も重要です。

十分条件

その上で、後遺障害認定取得の手続きは、相手方の自賠責損保への被害者請求によることが十分条件になります。

 神経症状の後遺障害診断書のポイント

無意味な事

医師の指示が無いにも係わらず、最寄りの整骨院等の施術所に通うこと。

画像検査後の高位診断や神経症状

MRI画像読影による高位診断と神経学的所見の整合性

しびれ症状がある場合は、MRI検査を

レントゲンは骨の異常の有無を確認するもので、頸椎捻挫の場合には骨傷は無い事を確認しています。一方MRIは、骨と軟部組織の異状を確認できるもので、主に神経の異状の有無を確認しています。
MRIで確認された変性又は異常部位と神経が支配している場所が一致していることを高位診断といいます。例えば、C5/6(頚椎第5・6骨間)の椎間板が突出との画像診断では、肩から親指に掛けてのいずれかに神経症状が出現していることに一致します。
画像と高位診断によって、神経症状が存在が医学的に確認でき、その上で理学診断と併せて医学的に説明できる所見が後遺障害診断書に記載されていることにより、後遺障害として認定されることになります。
もっとも、MRIにて確認できる場合は神経根型の病態であり、いわゆる頚椎捻挫型の病態ではMRIにて異常なし、神経症状なしが一般的ですので、頚椎捻挫型の症状に応じた立証をする必要があります。

デルマトーム、高位診断

脊椎には脊髄が内包されていて、その脊髄から枝分かれをした神経が、体の各部位の運動を支配しています。外傷性の骨折によって、この神経に支障をきたし場合には、その部位の神経症状(痛みやしびれや筋肉の萎縮)が出現することがあります。
脊髄神経は皮膚感覚を支配しています。 脊髄はそれぞれ番号が付けられ ています。 何番の脊髄が皮膚のどこを支配しているのか(皮膚知覚帯)というこことを 示したものが下の図(デルマトーム)です。

デルマトーム

例えば、C5/6(頚椎第5・6骨間)の椎間板が突出との画像診断では、尺側(しゃくそく=小指側)手指にしびれを認めらることが多く、神経学的検査では上腕三頭筋腱反射の低下が認められるケースが多いとされています。

腰部捻挫も受傷し、腰痛が残存するケース

事故受傷後の初診時に、傷病名が「頚椎捻挫、腰部捻挫」と診断され、腰痛の症状も伴い、継続した治療を半年間以上継続してもなお、頚部痛も腰痛の症状も残存し、腰痛が重い場合には、腰部捻挫後の症状に絞り込むことによって、後遺障害に認定される見込みが上がります。

認定結果への異議申立て

頚椎捻挫や腰椎捻挫後に残存する痛みの症状について、その後遺障害が認定されなかった場合(非該当)は、相手方自賠責損保へ被害者請求による異議申立手続きにて、後遺障害として認定される見込みがあります。

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